コレステロールの摂りすぎに注意しましょう!

                            厚生労働省所管 輸入食品衛生管理者    

                            ユーマックス 代表取締役       湯谷 睦

 

コレステロールのはたらきとは?


コレステロールがたまると身体によくないということは、今では常識になったようです。しかし、コレステロールは、細胞膜の成分やホルモンの材料として、体内に不可欠な物質です。このコレステロールは血液中でたん白質と結合し、リボたん白と呼ばれるかたちで存在していますが、これは、血液の壁をきれいにする善玉のコレステロール(HDL)と、血管壁にコレステロールをどんどんためてしまう悪玉のコレステロール(LDL)に分けられます。つまり、この悪玉といわれているコレステロールを減らし、善玉のコレステロールを増やせば、動脈硬化を防ぐことができるといわれています。

 

何を食べたらいいのでしょうか?


実は、その作用をもった物質が魚介類に多く含まれているということがわかってきました。魚の脂を分解すると、エイコサペンタクエン酸(EPA)という多価不飽和脂肪酸と、タウリンというアミノ酸が含まれていて、この2つの物質が悪玉のLDLを減らし、善玉のHDLを増やすというわけです。すなわち、魚介類を食べると、血管の動脈硬化を防ぎ、これと深い関係のある脳卒中や心筋梗塞といった病気の予防になるというわけです。このことは、北洋の魚を主食とするアザラシの肉を食べるエスキモーに、脳卒中や心筋梗塞が少ないことからも証明されています。
このEPAやタウリンは、魚介類の中での青魚に特に多く含まれています。身近なものでは、イワシ、サケ、タラ、サンマなどです。これらの魚を他の食品と一緒にバランスよく食べることが必要です。またEPAは熱に弱いので、なるべく生のものを新鮮なうちに食べるようにした方がよいといわれています。

 

高コレステロールの摂りすぎに注意しましょう!


下記の項目に2個以上該当する人はコレステロールに用心が必要で、5個以上の人はかなり高い値になっている可能性がありますので、検査を受けた方がよいでしょう。


1. 週に3回以上は肉料理を食べる。
2. 缶コーヒーや炭酸飲料をよく飲む。
3. 食事は脂っこいものが多い。
4. お菓子が好きである。
5. 和食より洋食の方が好きである。
6. 海草や野菜を食べることが少ない。
7. 1日に歩く時間は1時間以内である。
8. 肥満ぎみである。


 

 

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